恋愛観は一言でいえば”ひねくれている”
私は自分にお金をかける。
自分の為にお金を稼ぎ、使い、投資する。
ペン習字やジム通い、好きな化粧品を知る為の資格取得、
全て自己投資のつもりだ。
ただまだ投資と浪費を区別できていない恐れもあるから、
何かをする時は親に報告している。
私の家族は仲が良い。
家族自慢というほどでもないが、
やはり居心地がいい。
私のことを褒めてくれるし、
趣味に関しても基本的に協力的だ。
ここでの趣味は本作りとなるのだが、
同じ様な方は、
腐女子で本作りを家族に知られているなんて、
正気の沙汰ではないと思うだろう。
私もそう感じている。
しかもよりにもよって成人向けしか書かない娘をどう思っているのか、
私が知ることはないんだろう。
多分墓場まで持っていかれる。
そんな親でも、
私がバイ・セクシャルということは伝えられていない。
素直に反応が怖いのだ。
私は家族に嫌われたくはない。
沢山迷惑をかけたが、嫌われたくはない。
女性しか愛せないというわけではないのだが。
特に姉はショックを受けるだろう。
私には二人の姉がいる。
一人は結婚し、もう一人は彼氏と同棲中だ。
幸せそうにしているのをみて、私は心の底から幸せだ。
そして羨ましい。
それはパートナーがいることではない。
恋をした時の甘酸っぱい気持ち、苦しさを、
与えられる権利を有していることが羨ましい。
そう。姉が羨ましいのではなく、
パートナーが羨ましい。
私の知らない顔を知っているという事実が、
羨ましくてたまらない。
ただ僻みや妬みはない。
何故なら姉が楽しそうで幸せそうだからだ。
ずっと見ていたい気もする。
そんなどうしようもない妹を、
彼女たちも愛してくれている。
その愛が無くなったら、私は生きてはいけない。
全世界の人間が私に夢中になっても、
屍から生き返ることは出来ないと思う。
今だって、考えただけでも気分が悪い。
でも恋愛対象を変えることは出来ない。
変わることはあっても、変えるのは不可能だ。
だから私は女の子に片思いを続けるし、
彼氏が出来たら祝福する。
別れたらまたいい人がいると励ます。
これ、同人誌で100万回みたな……と思う。
でもそのポジションがいい。
このGW、女の子とのご飯の予定が詰まっている。
また楽しい時間を与えられるよう準備しなければ。
そしてまた笑顔と幸せを分けてもらうのだ。
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