バイ・セクシャルの自分を愛する。

タイトルそのまま。基本的には自分磨きと恋愛。

花火大会と告白と虚脱

 

 

花火大会にいく。

多分今年は2回か3回行くと思う。

去年は一度も行くことができなかったから、

少し、ほんの少しだけ緊張している。

行くのは、大阪と滋賀だ。

Aを誘うつもりだ。

あとはもう一人別の人。

Aにも予定があるので、もし日程が合わなければ、

一人で見にいっているかもしれない。

それくらい花火大会は好きだ。

無数の光に魅了される瞬間と、一瞬の黒、

また覆う光の雨と、止んだ後の空っぽの空。

引きとめる手段がないものを、ただ呆気なく見るのは、

寂しくて美しくて、やはり好きだ。

もう活気もなくなった屋台道を、

重たい身体を引き摺って帰るのもちょっと好きだ。

 


「花火大会にいきましょう」

という言葉は私の中で告白に近い。

相手はそんなこと思っていないけれど、

私はこの言葉を伝えるのは緊張する。

Aは予定さえ合えばOKしてくれるだろう。

もう一人はもう決まっている。

人混みが苦手なAを守るようにして歩いて、

屋台が並ぶ道をなんとなくたどっていきたい。

もう一人はたぶん、私を守るようにして歩いてくれる。

花火までの道を、楽しげに、

なんとなく前の人についていきながら、歩いていくだろう。

 


Aがあまり花火を好きでなかったらどうしようか。

それでも私と花火を見てくれたら、

私は世界一幸せ者に違いない。

私の好きな人は私を喜ばせるのが上手いのだ。

彼女が学生でも、働き始めても、

こうして何度もどこかへいけたらいい。

と、最近ずっと飽きもせずに考えている。

もう一人の話はまた今度にしよう。

きっとなにも面白くもない話になるだろうから。

 

 

 

 

「花火大会に行きませんか」

 

 

 


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