バイ・セクシャルの自分を愛する。

タイトルそのまま。基本的には自分磨きと恋愛。

私の大好きなAの話

 

友人の話をしてもいいだろうか。

それとこの話はとても長い長い話になると思う。

そしてオチもない。無意味な話だ。

 


世界で最高に仲が良い女友達がいる。

私が大好きな人だ。


彼女のことをAと呼ぶ。

イニシャルがAだからわかりやすい。

知り合って4年目、

Aとはお互いの悪い所も良い所も知っている。

面倒くさがりで気分屋、

しかし芯は強くメンタルが鋼。あと可愛い。

正直に言うと私は彼女の顔が好きだ。

最低と言われてもどうしようもない。

Aは彼氏が出来てもめんどくさくなって別れる。

(それも2人の彼氏の期間が被っていた)

「ときめくことが一ミリもなかった」

と言い捨てるので、私はその言葉にキュンキュンしている。

 


彼女とは高校生の時に知り合った。

仲良いグループにたまたま居合わせただけの私たちは、

2年生にあがるまで、殆ど関わり合いが無かったのだ。


存在は認識している。

名前も呼ぶ、話す。でもそこまで距離は近くはなかった。

様子見という言葉がぴったりだろう。

私はグループで唯一化粧もしていたし、スカートを短く折っていた。

中身はオタクだから話についていけるが。

彼女から私への第一印象は多分それほどよくなかった。

 

しかし転機はきた。

大阪にはUSJがある。

そこで漫画のワンピースとコラボしているのは、

知っているだろうか。

 


夏だった。


t「ワンピース、好き?」

A「うん、詳しいってわけじゃないけど。漫画全部見てるよ。」

t「じゃあさ、ショー見に行かない?誰も来てくれなくてさ。ほら、バイトとかで」

A「いいよ」

t「えっ、本当?」

A「うん」

t「ありがとう!実はずっとAちゃんとお話したいって思ってたから嬉しい!」


それを聞いて、Aが嬉しそうだったのを覚えている。

学校の教室で、少しだけ緊張しながら誘った夏だった。

彼女は「YES」「NO」をはっきりと言う女だ。

断られたらもう誘う勇気はなかったし、

二人で話す機会すらもないかもと思っていた。


しかし、誘いにOKしてくれた。

とても嬉しかった。心の底からわくわくした。

少なくとも私の悪い印象は持っていないということだ。

前日は話題の準備もして、Aが好きなマンガのこと、

ワンピースのことをたくさん復習した。

クラスメイトのことも。

 

そして当日USJにて、沢山回った。

日傘を携えて現れた彼女は、全身真っ黒で、

いや見た目暑っ!という印象だった。


A「人多いとこ、あんまり好きじゃない」

そう言われたお昼時。

とても吃驚した。

だって好きじゃないのに、わざわざきてくれたのだ。

t「苦手なのに、誘っちゃって申し訳ない」

A「ツキちゃんならそういうと思ってた。でもね、待ってる間もつまらなくないだろうなって思ったからきたの。断れなかったから、とかじゃないんだよ」

女神すぎて、ハグしました。暑かった。

ワンピースのショーも無事に見て、

大変楽しかった。

ルフィ先輩はやはり主人公様でしたわ…!

余談だが、私はルフィ推しだ。


そしてそれから

A「ワンピースのショーもう一回いきたい」

だとか

t「サンジのレストランにいきませんか」

とかで瞬く間にすごい仲良しになった。

 


他の友人から

「なんで、あんたらがそこまで仲良くなったのかわからん」

と言われた。

それめっちゃわかる。

ただ私が沢山誘って、

彼女が断わらないでいてくれただけだ。

高校生活で一度も同じクラスにはならなかったけれど、

そう思えないくらい距離が近くなった。

 


基本的に私はガツガツ前に出て、

彼女が後ろで支える。

私が折れそうになったら、彼女が手を引いてくれる。

親からも夫婦と言われているくらい、

相性がいい。

メンタルは彼女のほうが強いが、

意識は私のほうが高い。

私の潔さは見ていて気持ちがいいと言ってくれる。

母親も「あの子いい子だね」と言っていた。

 


Aは可愛い。綺麗で、おっとりしているかと思えば、

強気で一歩踏み出せる。

見た目のイメージとしては、黒服の雪女みたいな(?)

最初の服装は黒、黒、黒……色白だから本当に血の気ないな?って感じだったのに、

しかし最近、ピンクとか白とか、水色とか着てくれる。

可愛すぎない?

黒を封印させるつもりは毛頭ないので、

黒が少なくなってきたら、黒着てもいいんだよって言う。


彼女の好きなところと言えば、

興味がない人には一切親切をしないところ。

席を譲るとかはする。

しかし一度自身に災いがふりかかれば、

待っているのは絶対零度の対応だ。

私レベルになれば多少は許してくれるけど、

あの冷たさは、人間として見てない。

多分塵以下の価値だと思ってる。

そんな彼女が最高に強くて格好良くて可愛いのだ。

 

Aは私のことを大切な友人として接してくれている。

私がやり始めたことを否定しないし、

むしろ褒めてくれる。

だから、私は彼女のほしいものを買ってあげたい。

これは貢ぎに近い。

でも喜んでくれるんだもん~!

服を買ってあげると次のデートに着てくる。

最高だ。

(今までの彼氏にはしなかったんだろうな…)

 

 

また今年もワンピースのショーやレストラン、

Fateのリアル脱出ゲームにもいく。

ちなみに脱出ゲームはあちらからのお誘いだ。

いかないわけがない。

そうそう、私が書いた同人誌は全て読んでくれている。

お金は払おうとしたが、もらっていない。

感想は「あたまがわるくてさいこうです!」だ。

 

 

オシャレなお店を予約して、

Aが楽しんでいる姿を見れる。

それだけで私は今日も仕事をこなせるのだ。

 

 

 

 

 

 

.